概要
時間軸の異なる2枚の画像から、移動車両の速度と通過時間を推定し、全長を計測する。
全長を求めるための手法
・画像の撮影
ある間隔で置かれた2台のラインカメラの前へ車両を通過させ時間軸の異なる2枚の画像を撮影する。
図1 画像の撮影系
・速度推定
2枚の時間軸の異なる画像がどれだけずれいるかを、相関法を用いて求める。 相関法は、相互相関関数のピーク位置がオプティカルフローとなるものである。 図2に2枚の画像のずれを示す。ここで、画像の全探索には時間が掛かるため、探索範囲を限定した。 又、近傍の変化が少ない点を信頼性の高い点として抽出し、それらの点のみを用いて最小二乗法による回帰直線を用いて車両の速度を求めた
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図2 速度推定
・通過時間
ラインカメラにより撮影された画像であるから、画像の横方向は時間方向である。 よって、画像上での車両の最前部の位置と最後部の位置との差を、通過時間とした。
現段階での精度
現段階での精度は、各パラメータを調整することにより、平均9.14mmとなっている