実行方法


ここでは、VIOSの実行方法について説明します。
まず、ユーザは以下のような流れで実行する。

  1. モジュールプログラムの作成
  2. モジュールのコンパイル
  3. 実行フロープログラムの作成
  4. プログラムの実行

1. モジュールプログラムの作成

VIOSにおいての主な並列処理は、このモジュールプログラムで行います。
このモジュールは、並列実行時にvios_runからの依頼に応じてvios_childで実行されるものです。
記述方法は、C言語の関数のように行えます。
また、詳しい記述方法はここを参照してください。

2. モジュールのコンパイル

1.でモジュールを作成後、そのコンパイルを行います。
ファイル名が module.cc の場合、以下のようにコンパイルを行います。
vs_makemodule module.cc
以上のようなコマンドで、自動的にHOMEの下に .vios_lib というディレクトリが作成され、その下にコンパイルされたモジュールが置かれます。

3. 実行フロープログラムの作成

並列実行に必要なデータの用意やその初期設定、モジュールのプログラムの呼び出しなどを行います。
このフロープログラムは1台の計算機でのみ実行され、ファイルの名前は *.vpe とします。
また、詳しい記述方法はここを参照してください。

4. プログラムの実行

2.でモジュールのコンパイルを行い、3.でフロープログラムを作成したら、以下のコマンドでプログラムを実行することができます。実行フロープログラムを main.vpe を実行プロセスの vios_runに入力することで行えます。
vios_run < main.vpe
以上のようなコマンドで入力されたフロープログラムの内容に従って並列実行を行います。