はじめに
VIOSにおけるプログラミングは、C言語に非常に良く似たVPEーpと言う言語を使用して行います。
VPEーpはインタープリタ言語であり、必要最低限の命令しか持っていません。
しかし、ユーザが追加命令を作成するにより並列画像処理を行うことが出来るようになります。
追加命令は、VPEーpで記述します。それはVIOSにより一端C++のソースに変換、そして
コンパイルされ、VPEーpの1命令として組み込まれます。
以上を踏まえてプログラムを作成していきます。
まず、ホームディレクトリに設定ファイル(.viosrc)を作成します。
以下サンプルを示します。
--- ここから ------------------
io
juno
asuka
himalia
--- ここまで ------------------
注意1→このファイルは接続するホスト名を箇条書するものです。その際、空行を入れて
はいけません。この場合、ファイルの長さは4行、接続するホストは4つです。
注意2→このファイルにより作成される接続ボタンはrshを利用しています。
従って、リモートシェルを利用したコマンドの遠隔実行が出来ない環境では使用
することは出来ません。
VIOSの実行ファイルをインストールしたディレクトリ
(VIOSBINDIR)に移動します。
注意→サンプルプログラム及びサン プルプロジェクトファイルは全て(VIOSBINDIR)
から相対パスで書かれています。従ってパスが通っていてもサンプル を実行する際は
必ず(VIOSBINDIR)に移動してください。
VPE (ユーザーインターフェース部)を立ち上げます。
% ./tkvpe &
そうすると、次のようなウィンドが立ち上がります。
上部はプログラムを作成するエディタ部、下部は分散画像処理を行う際に利用する
各計算機の状態の指定および管理を行うコントロール部となります。
VPE 上で以下の操作を行います。
vpe上のこのボタンからOMを起動したいホスト
を選び、ボタンを押します。
起動・接続が完了すると、下のように、IPU
(分散実実行部)起動ウィンドが追加されます。
この下のボタン群よりIPUを起動します。
起動したい計算機の名前の下のボタンを押して
ください。なお、この上にあるは
さらに、1つの計算機でいくつの実行部を起動
するかを指定します。デフォルトでは1です。
なお、正常に起動が完了すると一番下に各計算機の負荷状況が表示されます。
プロジェクトウィンドでファイルを選択するとエディタウィンドにそのファ
イルが
読み込まれます。
まず、Laplacian.v(.vファイルは追加命令を記述用)を選択し、VPEのメニューの
「実行」内の「コンパイル」を選びます。
コンパイルが正常終了するとメッセージが表示されるので、閉じるボタンを押します。
これによりラプラシアンフィルタ命令が新たに
使用できるようになりました。
次に同じようにLaplacian.rを選択してから、メニューの「実行」または
「Run」
内の「実行」または「Run」を選びます。
実行が終わると結果の画像が表示されます。
メニューの「ファイル」または「File」内の「終了」または「Exit」を選びます。