ワーキングセットとは?


並列画像処理ワーキングセット(以下ワーキングセット)とはVIOSにおいて、 並列実行の単位として定義されたものです。
ワーキングセットは並列実 行に必要な全ての情報を持ちます。
VIOS画像処理において、ワーキングセットごとに必要な情報はすべてユーザが定義する必要があり、VIOSはその定義に従ってさまざまな情報をワーキングセットごとに振り分けます。

ワーキングセットが持つ情報


画像の画素情報

VIOSでは、画像処理の持つ局所独立性を生かした画像処理を行います。
そのため入出力画像や中間画像などの画像情報のうち、必要な情報は画像の局所部分の画素値とその位置情報だけとなります。
そこでVIOSでは、並列実行を行う際に必要な画像データだけを各ワーキングセットに分割して渡します。
分割 方法を以下の4種類から選択します。

  • pixel
    画像を画素ごとに分割して並列処理を行います。
    各ワーキングセットは1画素の情報を持ちます。
  • row, column
    画像を行、列ごとに分割して並列処理を行います。
    各ワーキングセッ トは画像の1行、あるいは1列分の画素情報を持ちます。
  • box
    画像をユーザが指定する小領域ごとに分割して並列処理を行います。
    各ワーキングセットは画像の小領域分の画素情報を持ちます。
  • all
    画像を分割せずに処理を行います。
    各ワーキングセットは画像全体 の情報を持ちます。
  • これらの分割方法によって分割された画像情報以外に、VIOSでは画像データキャッシュを用いることによって、ワーキングセット周辺領域の画素情 報を持つことができます。