CUDA向けフレームワークOpenMPCに対する適切なメモリの自動選択による改良

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内山 寛章, 津邑 公暁, 松尾 啓志 : "CUDA向けフレームワークOpenMPCに対する適切なメモリの自動選択による改良", 信学研報 (SWoPP2012) ,pp49--54 (Aug. 2012)

Abstract

GPU向けのC言語統合開発環境としてCUDAが開発されているが,CUDAを用いたプログラミングでは,GPUアーキテクチャやCUDA特有の記述に関する知識が必要となり,プログラマにとって負担が大きい.これを軽減する為に,多くのCUDA向けフレームワークが研究されており,その一つにOpenMPCがある.OpenMPCはプログラマにとって学習コストが小さいが,OpenMPCを用いて単純に変換しただけのプログラムでは,GPU側のメモリの中から高速にアクセス可能なものを使用できない.また,OpenMPCではデータを高速に転送可能なCPU側のメモリにデータを配置できない.そこで,OpenMPCを改良し,GPU側の適切なメモリを自動的に選択し,使用する手法を提案する.さらに,GPUに転送されるデータを自動的に検出し、そのデータを高速に転送可能なメモリ領域に配置する手法も提案する.提案手法を実装したOpenMPCを複数のベンチマークを用いて評価したところ,最大で52%の実行時間削減を達成した.


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