Streaming VIOSとは?
Streaming VIOS
とは、汎用OS上で疑似的なリアルタイム処理を実現するためのライブラリです。
リアルタイムOSは、厳密なリアルタイム性の保証が可能ではありますが、高度なシステムプログラミング能力やシステムへの詳しい知識などが必要となり、ハードウェアレベルでもリアルタイム性を保証できることが要求されます。また、汎用OSでは、厳密な意味でリアルタイム性を保証することはできませんが、リアルタイムOSと比べるとプログラミング環境としては易しいものです。そこで、汎用OS上でリアルタイム処理を擬似的に行うことが考えられます。
Streaming
VIOS
では、動画像処理負荷の動的な変更によって疑似リアルタイム性を実現するために解像度の変更を行います。解像度の変更は高品位な処理結果を要求される場合は不適切といえますが、人物追跡などの画像を直接の出力結果としない処理には有効であるといえます。
しかし、解像度の変更は、解像度の変更を意識した動画像処理の記述が必要となる上、適切な解像度の選択や解像度の切り替えのタイミングをどのように決定するかが問題となります。
- 解像度を意識せずに記述可能な画像、解像度非依存画像の取り扱い
- 動画像処理を簡潔に記述可能とする、ストリーミング処理機能
- 疑似リアルタイム性を維持するための、処理負荷の自動的な変更
などを実現します。
Streaming
VIOSを用いることにより、解像度の変更をなるべく意識することなく動画像処理プログラムの記述が可能となります。
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