研究内容紹介
松尾・津邑研では、分散・並列処理システムを、
ハードウェアとソフトウェアの両面から研究しています。
ハードウェア面では高速なプロセッサ構成方式を,
ソフトウェア面では,複数の計算機がネットワークで繋がった環境における,
``学習''、``協調''、``ネットワーク''などの研究を行っています。
特に、我々の研究室では、単に理論だけでなく、
実際にいろいろなアプリケーションを実装することにより、
システムプログラム(OS)、言語処理、ネットワークプログラム、
学習理論などの理解を深めるとともに、
できる限り、ソフトウエアの公開を行っています。
- 高速プロセッサの研究
- 再利用技術と投機的マルチスレッドを組み合わせた,高速プロセッサを研究しています。
- 分散制約充足問題
- 2つのノード間の制約集合を充足させる制約充足問題を分散化し、それぞれのノードが近傍のノード情報しか観測できない条件で、制約充足を行う分散制約充足問題について検討しています。
- P2Pアドホックネットワークにおけるルーティング
- MANETで提案されている決定論的ルーティングではなく、確率と学習の枠組みを使ったルーティングアルゴリズムを開発しています。
- ARH-MAT
- ARHにMANET特有の環境を考慮したルーティングアルゴリズムです。Linux上で動作するカーネルモジュールを公開しています。
- 実際のネットワークを考慮した階層型分散ハッシュ法
- P2Pネットワークで高速に検索を行う方法である分散ハッシュ法をより効率的なものに改良する研究を行っています。
- P2P環境におけるアプリケーションレベルマルチキャスト
- 従来の3層でのマルチキャストではなく、アプリケーション層でのマルチキャストをP2P環境で実現するための、プロトコルの開発を行っています。